銚子ポートタワー展示特別企画
Event
魚を獲る前に、
私たちの仕事がある。
海の恵みを支える漁網。その一目一目には、職人が受け継いできた技術と、漁業の現場に向き合う想いが込められています。森幸漁網は、漁網づくりから修繕、資源の再活用、そして次の世代への技術継承まで、海とともに歩む仕事を続けています。
一目一目に、技術と想いを込めて。
漁網づくりには、長年の経験によって培われた職人の技術が欠かせません。網の編み方、結び方、仕立て方。漁法や漁船、漁場の条件に合わせて、一つひとつの漁網を丁寧に仕上げています。
求められるのは、手先の技術だけではありません。素材や網の構造に関する知識、現場で積み重ねた経験、そして状況に応じて判断する力です。
例えば網の修繕では、損傷の状態を見極め、どの糸をどのように直すべきかを判断し、その場で対応します。機械だけでは補えない繊細な調整こそ、職人の仕事です。
森幸漁網では、この技術と知識を次の世代へつなぐため、若い技術者の育成にも取り組んでいます。
海に広がる、想像を超えるスケール。
森幸漁網が手がける「まき網」は、魚群を大きく囲い込んで漁獲するための巨大な漁網です。大きなものでは、長さが最大約1,500m、深さが最大約300mにも及びます。
最大の長さ
最大の深さ
長さ×深さを単純計算すると約45万㎡。東京ドームの建築面積(約46,755㎡)の約9.6倍に相当する規模です。※実際の網地面積とは異なる概算です。
操業条件によっては、一度に数百トンもの魚を漁獲することがあります。大きな網を安全かつ効率的に使うためには、船や漁法、漁場に合わせた設計と、細部まで行き届いた仕立てが欠かせません。
海上で大きな役割を果たす漁網を、陸の上から支える。それが私たちの仕事です。
漁業の現場と、ともにつくる。
漁網は、つくって終わりではありません。操業で生じる摩耗や破損、漁場ごとの条件の違いに向き合い、修理や改良を重ねながら使われ続けます。
森幸漁網は、漁業者の声に耳を傾け、製作・修繕・資材の提案を通じて、日々の漁業を支えています。
漁網を、もっと長く。資源を、次へ
森幸漁網は、漁網をつくる会社として、資源を無駄にしないための「3R」に取り組んでいます。
REDUCE — 資源の使用を減らす
無結節漁網の活用や、漁法に合った設計・仕立てによって、必要な素材を効率よく使い、資源の使用量や廃棄を抑えることを目指します。
REUSE — 網を長く使う
職人の修繕技術を生かし、傷んだ漁網を直して使い続けることで、網の寿命を延ばします。
RECYCLE — 次の資源へつなぐ
役目を終えた漁網を回収・分別し、再生素材として活用する資源循環に取り組んでいます。
漁網から生まれる、新たな価値。
回収した使用済み漁網は、分別・切断などの工程を経て、再生原料へと生まれ変わります。その再生素材は、バッグや衣類など、私たちの暮らしに身近な製品にも活用されています。
森幸漁網では、地元企業に向けて、リサイクル素材を活用したユニフォームやエコバッグの導入を提案しています。こうした取り組みは、当社のInstagramでもご紹介しています。ぜひご覧ください。
漁業で役目を終えた素材に、新しい可能性を見いだす。漁網の循環から、新たな価値が生まれています。
海の未来へ、技術と可能性をつなぐ。
森幸漁網が目指すのは、漁網をつくるだけにとどまらない、持続可能なものづくりです。資源の循環、技術の継承、技術の新たな活用、そして地域の文化とのつながりを大切にしています。
資源の有効活用
漁網やロープの回収・再資源化に取り組み、漁業者の処分コストの軽減や、海洋プラスチックごみなどの環境課題への対応を目指しています。
技術の継承
「漁網技術のバトンを次世代へつなぐ」ことを経営の大切なテーマに掲げています。職場環境の改善、若手・女性技術者の育成、教育カリキュラムの整備、工程や資材管理のデジタル化を進め、誰もが技術を身につけ、活躍できる職場を目指しています。
網の技術を、産業の枠を越えて
漁網づくりで培った技術を、スポーツネット、防鳥・防獣ネット、物流ネット、陸上養殖ネット、ドローン回収ネット、観測ブイ関連など、幅広い分野へ展開しています。用途や設置条件に合わせたオーダーメイドの製作に取り組んでいます。
観光・文化への展開
「こどもわーく」などの体験ワークショップ、漁網を活用したワインバッグやリサイクルグッズの製作、大学との連携を通じて、漁網づくりの技術を観光や文化の視点から生かす可能性を模索しています。
アクセス
Access
〒288-0056 千葉県銚子市新生町1-40-1